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【フォーカシング時の心境や背景】
・そのころ、私は身の周りの人とのやりとりで、自分が理解してもらえていないような、受容してもらえていないような感じを自覚していました。私自身にも、私の考えを受入れられないと思う相手の方を受入れていない(つまり私も相手を受容していない)という後ろめたい気持ちもあったり、相手の方のことがわからないでもない気持ちを抱いていたので、「わかるけど、でも…」というもどかしさがありました。
さらに相手の方の考え方や感じ方は、以前私自身にも覚えがあるものの気がしていました。私は、自分がいろんな人と出会い考え方や知識に出会えたおかげで楽になれたという気持ちを持っているので、以前の自分と似ているように感じられる方の考えに共感したい思いを持ちながらも、どこかでその方たちを「あの人はまだわかってない。気付いていない」みたいに、おこがましい視線を向けてしまっていたかもしれず、それも後ろめたくて、結局は今の自分にも自信が持ちきれず、自分と相手の方々との関係性にも自信が持てず、苦しいような感じを持ち続けていました。
以下は、そんな状況のときの私のフォーカシング体験の簡単な紹介です。熟達したガイドの方のもとで安心して行ったフォーカシングでした。ただ、ガイドの方にこの体験記アップについて同意確認してはおりませんので、ガイドの方がどんな言葉でガイドしてくださったかは今回省略いたします。あたかも私ひとりでフォーカシングして進んでいったような記述になっていますが、ガイドの方がいらしたおかげの展開であったことを、付け加えておきます(^^)
〔導入〜フェルトセンが動かない〕
フォーカシングは身体の点検から入る方法と、気掛かりな事柄から入る方法があります。身体から入るというのは、身体全体に「足…膝…腰…お腹…胸……頭」と順番に意識を向けてみて、どこかに何か感じることはないか? と見てみる方法です。「足が重い感じがする」など、何かを見つけたら、その感じにフォーカスしていくのです。
事柄から入るというのは、気掛かりな事柄についてちょっと意識を向けてみたときに、どこか身体にシグナルや変化を感じられるかどうか見てみる方法です。
ちなみに、何も感じられないときには「私は今、何もかもうまくいっていて、好調で、不満もない」と言ってみて、それが身体の感覚とぴったりくるか? と試すこともあります。
私は今回事柄も自分の中でははっきりしていて、それのために胸に何かがあるのだろうなと感じていたので、胸の感じに焦点を当てて進みました。いわゆる「胸がモヤモヤする感じ(ちょっと苦しい)」を実感していたのです。
みぞおちとのどのちょうどまん中のあたりに、丸くなって重いようなフェルトセンス(●とします)をはっきり感じていました。そして一方で、目を通して私が世界や現実をみているその『意識』のようなとても機械的な感じ(★とします)…頭が冴えてる、みたいな感じ…もわかりました。
●に私は「こんにちは」と挨拶をしてみました。でも、返事や手ごたえがありません。フォーカシングでは、フェルトセンスに挨拶をして入る場合が多く、そして挨拶するとフェルトセンスが何らかの反応をしてくれるというような体験を多く読んだり聞いたりしていたので、手ごたえがないといういきなりのつまづきに「私」はとまどいました。
なので、★に意識を向けてみると、★は●にとても苛立っている様子でした。★は脳の右上あたりに居て、目を通して現実を見る事ができるので、いつも世界を掌握しているような感じを持っているようです。そして、「私」が挨拶しても答えない●に対してイライラし、●を邪魔に思っているような感じです。
「私」は、そのときどちらかというと★よりでした。●がなんとなく重くて(ひどく重いわけではない)、なんとなく不快(堪え難く不快なわけではない)だったのです。挨拶をしても応答がなく、重いのに手ごたえのある感触はなく、丸いように見えるけど鉄の塊というほどでもなく、なんか、縮こまって丸まっているような●を、どうしたものかと思いました。…しばらくすると、とても自然に「『私』と★は、●を追い出したいと思ってるんだ」ということにはっきり気付き、★は●を思い通りにしたいのに! と言っているんだなということもわかりました。そして★は、●を不快だからどうにかしたいと思っているというより、思い通りにしたいのに変化を見せない●に苛立っているんだ、ということが、はっきりと感じられました。
★のその気持ちを知ってしまった「私」は、それはいけない、ふたつを仲良くさせたい、と思いました。そう。私は、明晰で理知的でどこか冷淡な★と、重くて意思表示がなくて言葉も言わない理解しにくい●を、どうにか仲良くさせたいと、おせっかいな気持ちを持っているんだなあ〜ということに気付いたんです。そして、★は●に対して一歩も譲りそうにないし、●はそれをわかってるのかいないのかとにかく無表情で変化を見せないままだったので、どちらも動かなくなってしまい、「…どうしたものかなあ…」と思いました。
つづく→
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